FAQ よくいただくお問い合わせ


移動式HEPAクリーンユニット EIC-HU09/09A

 1. 何故、病室やレントゲン室が陰圧にできるのですか?
EIC-HU09A/0AはHEPAフィルターで浄化された新鮮エアーを排気ファンを通じてダクトから或いは排気ユニットを通じて室外に強制的に排気しますので、室内を陰圧にすることが可能になります。但し、室内の設備、内装状況により陰圧確保が出来ない場合もありますので、詳しくはご相談下さい。
 2. 排気ダクト用の穴はどうやって工事するのですか?
部屋の環境により異なりますが、例えば外壁面にある病棟個室であれば、比較的簡単に工事が出来ますが、レントゲン室などは容易に壁・天井に排気口を設けることが出来ません。詳しくはご相談下さい。
 3. 室内と室外の圧力差はどれくらいあれば細菌やウィルスはコントロールできるのですか?
CDC(米国疾病管理予防センター)のデータから0.001inch water Paという単位の微差圧で結核菌等の浮遊菌が室外に流失することが制御できると言われています。
 4. 静音設計とカタログに表記されていますが、実際にはどれくらい静かなのですか?
住宅区域の騒音の環境基準は夜間で40dBです。EIC-HU09/09Aはこの40dB(弱運転)で、他社製品と比較してもトップクラスの静音設計と言えます。
 5. HEPAフィルターやプレフィルターの寿命は?
器械の使用環境や使用頻度にもよりますが、これまでの経験上、24時間連続運転の場合、通常の病室であればプレフィルターで3カ月に1回、HEPAフィルターは1年半から2年以上です。
 6. 台風や強い低気圧が到来して強風が吹く場合でも陰圧の確保は大丈夫でしょうか?
強風の程度によりますが、室内を陰圧にして汚染空気を室外に拡散させないということで安全対策を施しておりますので、導入前の打合せでは、その施設の排気ダクトの位置・方向、春夏秋冬の風の吹き方やビル風の有無、強さをヒアリングしてその対応策を検討致します。強風が大いに予想される場合には外壁面に取りつけるウェザーカバーに強風対策用の特殊なものを用いることもありますし、排気ダクト以外からも病棟の天井裏に風が浸入が予想される場合には天井面にある蛍光灯や天井に設置してあるファンコイルやエアコンからのエアーリーク(漏れ)が無いように対処致します。
 7. HEPAフィルターの交換作業は誰が実施するのですか?
基本的には弊社が有償で対応します。この際の作業は危険が伴いますので、私たちもN95マスクをはじめ、PPE(個人防護具)を装着して安全に留意して作業を行います。また、HEPAフィルターは非常にデリケートですので、取り扱いに十分に注意をしなければ簡単に破損する恐れがあります。更にはHEPAフィルター交換後の試運転・調整も必ず行う必要があります。
 8. HEPAフィルターの廃棄方法は?
感染性廃棄物としてバイオハザードマークの記された袋に入れて適切に廃棄しなければなりません。
 9. 結核以外の水痘や麻疹などのウィルスでも対応可能ですか?
例えば結核菌の大きさは長さ1〜4μで幅が0.3〜0.6μ程度であり、HEPAフィルターの性能規格である、0.3μのサイズの微粒子の捕集率が99.97%以上で十分なフィルタレーションができるのですが、例外を除いてウィルスのサイズは細菌の10分の1以上の小さなサイズなのでHEPAフィルターを通過してしまうというように考えてしまいがちです。しかしながらウィルスのサイズだけでは浮力がなく、他の埃や微粒子と一緒になってはじめて空中に浮遊出来るので、そのサイズは0.3ミクロン以上程度となります。従いましてHEPAフィルターで麻疹・水痘に代表される空気感染症にも十分に対応できると言えます。
10. 新型インフルエンザ対策としても効果はありますか?
通常のインフルエンザは飛沫感染に分類され、咳やくしゃみにより飛沫核が届く範囲である1メートル以上の距離を置くことでそのことから感染することはないと言われています。他方、新型インフルエンザは現在のところ厚生労働省は新型インフルエンザ等感染症という特別なカテゴリーに指定しており、その感染ルートは空気感染も含めたあらゆる対策を事前に施す必要があると指導しています。そういう意味では新型インフルエンザ感染症対策としても室内の陰圧確保と浮遊ウィルスのHEPAフィルターによる浄化という効果はあると言えますが、空気感染症のカテゴリーから外れた場合にはスペックオーバーになる可能性があります。
11. EIC-HU09/09Aを運転すると室内のクリーン度はどれくらいになりますか?
環境にもよりますが、HEPAフィルターにより、室内に誰もいない状態で器械を運転しますとクラス100,000程度のクリーン度になることが解っています。
12. 工事期間はどれくらいですか?
レントゲン室などの特別な工事以外では通常、1日〜2日以内で工事・設置・試運転が可能です。
13. 排気ダクト工事が難しいレントゲン室などでの工事は可能ですか?
はい、対応致します。たくさんの工事実績があります。
14. 現地下見・調査はしていただけるのでしょうか?
はい、私たちは事前の下見・設置調査がお客様へのソリューションサービスにおいて最も重要な作業のひとつと考えておりますので、必ず工事前に下見・調査を行います。尚、遠方の場合には事前に必ずお客様にご確認の上、出張費を別途ご請求させて頂くこともございます。
15. 室内のエアコンとの兼ね合いはどうするのでしょうか?
これまでの経験上、室内の陰圧は確保できたが、エアコンの利きが悪くなり、病室のアメニティが悪くなることがありました。この場合にも現在、ご使用のエアコンの性能を考慮し、排気風量の調節やエアコンの能力に限界があれば、エアコンの交換もご提案させて頂いております。
16. 差圧計の設置は必要でしょうか?
これは施設が考える安全指針に依るところが多いですが、米国の医療施設における空気感染症対応個室にはほとんど設置されています。国内では一部の大学病院等の感染症対応個室などでは差圧計を設置し、室内が陽圧になった場合には微差圧計に搭載されている警告アラームが鳴るようにしてあります。但し、陰圧の確認はスモークキットやテスターという簡易キットを利用して室内の陰圧を確認する方法もありますので、リスクマネージメントの視点からの判断が必要になります。
17. ダクトホースレスタイプとは?
通常の陰圧式HEPAクリーンユニット製品は室内を陰圧にするために排気ダクトホースが必要になりますが、このダクトホースの直径が100mm〜125mm程度あり、スペースが狭いところでは患者への処置やケアの際に邪魔になることもあります。そこでこのダクトホースを無くしてしまい、その代わりにダクト穴に排気ファンを搭載したファンユニットを取りつけることで室内の陰圧を確保するというセパレートタイプをダクトホースレスタイプと呼んでいます。
18. UVランプ照射殺菌機能は付いていないのですか?
他社製品でHEPAフィルターにUV紫外線照射殺菌機能やオゾン殺菌等の付加機能を搭載しているものもありますが、例えばUV(紫外線)殺菌の場合には照射されてる表面しか殺菌効果は無く、しかも紫外線照射殺菌効果を継続させるためのUVランプには寿命があり、意外とランニングコストがかかります。他方、オゾン殺菌も効果そのものはあるものの、オゾンは人が吸い込むと有害であることから、取り扱いやランニングコストの視点から私たちはUVやオゾンなどの付加機能を搭載しておりません。
19. 導入実績を教えて下さい。
国公立・大学病院、小児病院等に導入実績があります。
20. 購入方法を教えて下さい。
私どもに直接お問合せ頂いても結構ですし、お取引のある代理店さんを通じてお問い合せ頂ければ幸いです。


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